禁煙外来で働く看護師の役割とは?

看護師の役割や仕事内容

看護師の役割や仕事内容

看護師は重要な役割を担っている

禁煙外来における看護師の役割は、診察の介助や患者への検査の説明、禁煙を続けるために必要な日常生活のアドバイス、またストレスや不安を和らげるメンタルケアなど多岐に渡ります。その中でも特に重要なのは患者のメンタルケアです。モチベーションを維持し、確実に禁煙へとつなげるために、看護師には患者1人ひとりの状況に合わせてきめ細やかに対応することが求められています。

患者の情報収集とアセスメント

禁煙外来で看護師が最初に行う仕事は患者の情報収集とアセスメントです。初めて禁煙外来を受診する患者に対して看護師は問診票を確認し、喫煙歴や禁煙歴、過去の禁煙失敗の理由、喫煙習慣などを細かく確認します。また、患者の生活環境や周囲の協力状況、既往歴なども重要な情報です。収集した情報を基に看護師はアセスメントを行い、患者の問題点や印象など、医師に必要な情報を伝達します。

禁煙治療に必要な検査とその介助

初回の診察ではまず、ニコチン依存症かどうかを検査し、健康保険で禁煙治療を受けられるか確認します。加えて、一酸化炭素濃度の測定や尿検査でニコチン代謝物の量も計測します。
治療が健康保険での適用対象と判断された場合は禁煙開始日を決め、禁煙補助薬の使い方や禁断症状への対処法について患者に説明します。

再診時の喫煙状況の確認とサポート

再診の患者に対しては、一緒に禁煙状況をチェックします。その際に一酸化炭素の量、禁煙の進捗具合、体調や呼吸器症状、薬の副作用なども確認して医師に報告します。また、禁煙を継続するためにアドバイスするのも看護師の仕事です。

患者への生活指導

日常生活に関する指導も行います。特に重要なのは禁煙によるストレスや離脱症状への対策です。看護師は患者が禁煙を続けやすいように、個々の生活やライフスタイルに合わせて、最適な方法をアドバイスします。
たとえば、食事の場所を変える、食後にすぐに席を立つ、喫煙場所や喫煙者の周囲から距離を置く、など喫煙と結びついている生活パターンを変えるよう提案したり、過労やストレスを避け、夜更かしをしないように指導したりします。
喫煙者の周囲にはタバコを吸いたくなるような誘惑が多く、禁煙中はストレスがたまりやすい環境です。深呼吸や散歩など、タバコ以外の方法でストレスを解消することを提案し、禁煙の欲求を抑える具体的な方法を伝えます。

メンタルケアも看護師の役割

禁煙外来で最も重要なのは患者のメンタルケアです。禁煙が思うように進まないと自己嫌悪に陥ったり、禁煙を中断してしまったりすることがあります。看護師は患者のストレスや焦りに共感し、禁煙を続けられるように励まし、適切にサポートしていかなければなりません。患者がモチベーションを維持できるように積極的にコミュニケーションを取っていくことが重要です。

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